Column#16 顎関節症
今回は変形膝関節症の症例をお伝えします。
膝の痛みで整形外科を受診し、レントゲン検査により膝の骨に変形が見られる事で「変形膝関節症」と診断された60代女性患者様。
老化、筋力低下といわれて、太もも(大腿四頭筋)の筋力トレーニングを行い、改善されないとの事でいらっしゃいました。
痛みの原因は変形だけではない。
膝の痛みがあり、骨に多少でも変形があると、加齢や筋力低下が原因で骨が変形してる変形膝関節症という診断になります。
しかし、痛みは骨の変形だけではなく靱帯・筋肉・関節包の炎症や筋膜の拘縮、トリガーポイント、筋力のバランス低下等様々あります。
変形に加えて以上の原因が重なってる場合が多々あり、変形とは別の原因を取り除くと変形膝関節症の痛みが取れてしまいます。
今回の患者様は太股の筋肉の内側(大腿四頭筋内側広筋)の筋膜にできたトリガーポイントが痛みを出していました。
鍼と筋膜リリースで2回で改善できました。もちろん骨の変形はありましたが一切触れてませんし、変形は元に戻りません。
痛みは様々な原因が重なって起こっている事がほとんどですので一つの診断、一つの治療であきらめない様にしてください。
sole e emare 滝澤幸一