
Column#10 生理痛(PMS)
膝は歩行に大切な関節です。
そこが痛むと行動範囲も狭くなり、QOLもどんどん低下していきます。
そんな大切な関節の膝の痛みが意外な原因で改善したケースをお伝えします。
50代女性 大型犬を飼い毎日朝晩1時間以上の散歩をこなし、美容院にも勤務。
立位時間も長く、普段から強度の腰痛肩こり持ち。
3年程前から足の親指裏にしびれがあり、それは常時感じているということでした。
ここ1ヶ月膝に違和感があり、痛みに変化してきたので念のため整形外科へ行き「膝の炎症」と診断。
痛み止め、湿布、の処方にサポーターをして運動は止めてしばらく安静ということでした。
腰痛・肩こり・拇趾しびれは慢性すぎて気にならず、膝は気になり当院受診となりました。
治療前にしっかりと診察する
理学検査、筋力検査、可動域や全体の動きなどの画像診断、血液検査以外のものをすべて行い
スクリーニングしていきます。
押しても痛みはなく、膝の動きもスムーズ。神経のテストをしても特に問題もありません。
その中で見た目にすごく筋肉がやせ細っていました。本人も自覚があり、筋力検査をすると力が入りません。
本来であれば病院でも行うはずですが、画像診断に頼ると見逃しが増えてきてしまいます。
大腿神経麻痺による内側広筋萎縮
ここ1週間で急に太ももが痩せてきて「ヒクヒク痛い」という表現でした。
ズボンの上からでも分かるほど筋肉が痩せていて、当然筋力テストで左右差は歴然で筋出力は低い。
この萎縮による力が入らない感覚が「ヒクヒク」と感じ、痛みと認識していたのかなと思います。
治療より筋トレ
「神経麻痺による筋萎縮が起こす痛み」なので、神経促進させて筋肉に力が入るようにし萎縮を直せば
膝に感じている痛みは消えるという判断で、針やマッサージ、物理療法ではなく、リハビリを行いました。
ゴムを使った筋力トレーニングを指導し、ご自宅で毎日行ってもらい1週間おきにチェックしていきます。
1週目のチェック時には筋肉痛が辛く「シクシク感」は訴えず、2週目は筋力の反応が見られ自分でも
力が入る感覚が出てきた様子で、3週目には主訴はなくなり、腰痛の緩和まで見られました。
今回は膝に対してのアプローチは無く、自宅トレーニングだけで膝の痛みが改善したケースでした。
病院に行くことも大切ですがちゃんとした治療や改善方法を提案してくれることはもっと大切です。
そこの見極めは患者さま本人に委ねられています。
お困りなことがあれば是非ご相談ください。
sole e mare 滝澤 幸一