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Column#14 急激な腹痛に筋膜リリース

Column#14 急激な腹痛に筋膜リリース

今回は急な腹痛が筋膜リリースにより改善した症例をご紹介いたします。

 

22歳女性 ブレイクダンサー

某日、ショーの直前に急激な腹痛で救急搬送。

搬送先の病院で検査し、特に異常はみられず安静指示で終了。

3日後に紹介により当院受診です。

 

「盲腸としか考えられない」

腰を曲げてお腹を抑えるような仕草で来院しました。

当日よりは痛みは下がっていましたがまだ痛みは強いとのこと。

疼痛部位や経緯を聞き、所見上も盲腸にしか感じませんでした。

血液検査、CT画像などで以上はないので盲腸(虫垂炎)でないことは明白ですので、他を考えます。

既往歴や職業柄など考察したところ背中に問題がありました。

 

 

〜筋膜の放散痛による盲腸様症状〜

背中、特に腸肋筋に癒着が強く見られました。

ブレイクダンスという特性上アクロバティックを多用するので背部の筋肉が非常に
発達していて、その為に蓄積していた筋疲労が強力な背部の短縮を起こしていました。

強い癒着が腹部に放散痛を起こしていたという形の腹部痛でした。
腹部には一切触れることなく背部の筋膜リリースで腹部の激痛はピタリと治りました。

週一回通っていた整骨院もいかず、3度目の治療のときには痛みもなく、
体が軽くアクロバットもしやすい様でした。

次回は2週後、そこで問題なければ1ヶ月後に定期ケアに移っていきます。

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今回は背部の癒着による放散痛でしたが、実際に背部が悪くなることで筋膜の連動により
内臓を包む筋膜に癒着が起こることもあります。
便秘も大腸の筋膜が癒着し蠕動運動等の活動が低下し便秘になる場合もあり、
腰部の筋膜リリースで改善する例もあります。(恥ずかしながら私の便秘もそれでした)

 

症状がうまく改善しない方はご相談ください。

sole e mare 滝澤幸一