Column#3 五十肩(四十肩)
一般的に言われている五十肩・四十肩、「肩関節周囲炎」とも総称されますが、世界的には
凍結肩と言われるものになります。
今回は凍結肩について治療実績を踏まえ解説していきます。
・凍結肩とは
一般的には五十肩と呼称される肩関節周囲炎は、腕が上がらないことを主訴とする可動域制限、そのため腕を動かした際に走る激痛などの現象が見られます。肩の痛みや首の凝りも伴います。
肩関節の拘縮が起きていて関節包の癒着が主な原因です。
中には周辺の筋膜の癒着のみであったり、腱板断裂や石灰沈着などといったものと誤診される場合も見受けられます。治療法が異なりますのでしっかり鑑別することが必要です。
発症原因は不明です。そのため予防策も改善策もないのが現状です。動かしていればならないということがよく言われますが、当院ではヨガのインストラクターやテニス愛好家の方々もいらっっしゃっております。また両肩同時になることも無いと言われていますが1年に一人はいらっしゃっていますが、悲惨です。
半年から2年で自然治癒というのが医療機関やネットでも見ますが、私の見解では、それは運がいい方だけで、その情報を鵜呑みにして拗らせる方がたくさんいらっしゃいます。
早く治ったほうがいいので、運を待つより積極的に治療したほうが賢明と思います。
治療方法
まずは筋膜の癒着を剥がしていきます。
トリガーポイントに鍼をさし、鍼に低周波を流していくことで除痛効果と繊維化した筋繊維を柔軟にします。
その後、筋膜リリースをしながら、関節包を剥がしていく様に肩関節を動かすモビライゼーションを施していきます。
※鍼を打つ場所や本数はそれぞれで異なります。こちらは必ず施術対象になる棘下筋。
※関節モビリティは動かすと痛い方向へ多少の痛みを伴いながらストレスをかけていきます。
これらを週一回ほど繰り返し、痛みと拘縮を取っていきます。ご自宅でのリハビリも処方して頑張っていただきながら、痛みが取れてきたら2週に1度のペースに変更しモビリティを増やしていきます。服を脱ぐのが軽くなってくればある程度自然にも回復していきますので来院間隔も広げていけます。
肩関節の拘縮(関節包の癒着)は寛解に時間を要します。放置しても治らないし、かと言って治療効果が著しく出る病態でもないので苦しい時期はありますが、治らないものではありません。
当院では服を脱ぐのが辛い方で半年、吊り革を持てない程度の方で1年弱、両肩同時になる方で1年強が完治までの期間です。
ですが症状が辛い方は大抵自然治癒を待って1年前後経過している方ですので、時間がかかります。
早く来れば早く済みますので、お早めに手を打ってください。
凍結肩(五十肩)には特別回数券5回33000円をご用意しております。のでそちらをご利用ください。
soleemare 滝澤 幸一