Column#19 めまい
坐骨神経痛に、足底筋膜炎、踵骨骨端炎、アキレス腱炎など踵に感じる症状は沢山あります。
今回は膝の半月板の手術をしてから感じ始めたかかとのしびれが緩和したケースご紹介します。
坐骨神経痛ではないかかとのしびれ
当院受診の理由はぎっくり腰でした。慢性腰痛の改善も目的で、3回目の治療中に
「実は踵のしびれが3年続いている」ということでした。
坐骨神経痛でしびれが出る場合お尻の筋肉が原因でしびれがあることが多いですが、腰痛治療の中で
お尻へのアプローチもしており、改善が見られていないので「半月板の手術」がポイントだなと判断しました
手術の後遺症だとしても諦めない
半月板手術後からのしびれ発症でしたのでご本人も私へ「後遺症だから仕方がないけど・・」と始まり
手術を担当した医師からも「そういったこともある」ということだったとのことでした。
可動域検査、触診の中で膝の裏に硬さや制限がありました。
深く掘り下げて触診を進めていくと、あるポイントに圧をかけると踵がジリジリするポイントを見つけました。
これが筋膜の癒着部分にできたトリガーポイントに刺激を入れることで感じる認知覚(再現痛)です。
それを取り除いていくことで改善していきます。
原因はふくらはぎの筋膜癒着
膝の裏の癒着は腓腹筋の最深部、足底筋や膝窩筋にも触れているような部分かと思います。
3度の治療で改善が見え、完全には取りきれていない状況です。
手術により組織を傷つけていますので少なからず影響が残る場合もありますので筋膜の施術で取りきれる範囲は
既に取れているかもしれません。
その判断は治療を重ねても変化がない事が3回続いた時点で症状固定と判断します。
その症状の割合により改善の割合も変わる
症状スケールを治療前が10として、症状固定と判断した時点がスケール3だった場合、
筋膜リリースで改善できた範囲は7、変化を起こせない手術の後遺症が3と判断します。
病院で診断された結果がどうであっても筋膜の影響は必ずあります。それは身体全体に筋膜があるからです。
その割合により改善度合いが変わりますが、諦めなかった方だけに改善が見込めます。
0にならなくても10と3の違いは生活の質を変えてくれます。登山でも旅行でもやる気になれます。
ぜひお気軽にご相談ください。
sole e mare 滝澤 幸一