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Column#17 O脚と変形性膝関節症

Column#17 O脚と変形性膝関節症

以前も書きましたが膝の痛み。変形性膝関節症について症例を合わせて詳しく解説していきます。

 

骨の変形理由

軟骨の老化に伴う変形が主な理由として説明されています。しかし老化していても変形しない人、50代から変形

してしまう人、肥満でなく痩せ型でも変形膝関節症と言われる人など「老化」で説明がつく患者様は以外と少ない

です。

骨の変形には長期間、持続的な不可が必要で、それが筋膜の歪みにより起きていると考えます。

筋膜の張力バランスが崩れ、膝を正しい方向で使えていないことでO脚になり、それが過度な負担となって

軟骨への強い負荷が掛かり続け変形してしまうということです。

 

 

 

筋膜の調整でO脚は治る

変形が起きた後でも筋膜リリースすることで正しい膝の動きを取り戻すと、O脚は弱くなり、痛みも減り、

歩行も普通にできるようになります。

痛み止めや軟骨の栄養を取り入れても関節にかかる過度な負荷が減らなければ痛みは消えませんし、

一時的な寛解はあるかもしれませんが根本的な治療には至りません。

 

 

変形性膝関節症の症例

74歳 女性 当院に首の痛みでご来院いただいていた息子さんの紹介でご来院されました。

鍼は絶対に嫌だということだったようですが息子さんが嘘をついて連れてこられました。

(鍼治療を絶対にするわけではありません)

病院でのヒアルロン注射、接骨院でのマッサージと物理療法を数年続けているよくある治療内容で改善はないが

他にやることもなく継続している状況。出歩くのも億劫で、夜も痛くて起きてしまうような症状でした。

O脚も強く、体型もふくよかななので軟骨のすり減りによって傷んでいるというご本人の理解。

 

まず痛みの理由や体の状態を説明し、改善までの治療方法、来院プランを説明しご理解いただいて、

嫌だという鍼に挑戦していただきました。

 

中臀筋、筋膜張筋、内側広筋、前脛骨筋に主だったトリガーポイントがありましたのでまずはその処理を

トリガーポイント鍼治療で行いました。5回目には痛みで目がさめることもなく、ズボンも立って履ける

ようになり、2ヶ月後には階段も普通に降りれるようになりました。

このころは3週おきに来ていただいて、筋膜の流れをよくすることで筋肉の連動を活発にし、

姿勢や歩行時の膝の向きなど気をつけていただく指導をしていきました。

現在は膝もかなりまっすぐになり、むくみも最大限なくなり、ワンちゃんと朝1時間、夕方1時間のお散歩も

無理なくこなして生活されております。

もちろん痛みとしての自覚は内容で月一回のメンテナンスに欠かさず来ていただいております。

膝の曲がりなど自分では築けないところをチェックしていくことで快適な生活が続けられます。

 

 

このように骨の変形を加齢と判断せず筋膜の継続的な過負荷によることと判断できれば、変形した後でも

症状の改善は見込めます。機能を改善することで旅行もできるようになりますので是非ご相談ください。

 

 

トリガーポイント鍼・筋膜リリース専門治療院 ソルエマーレ 滝澤 幸一