からだのトリビア#2 ヘルニアと痛み
たくさんの患者様より当院の美容鍼の効果にご満足頂き、他の施術との違いを感じているお話をいただけます。
私自身、美容鍼の効果に関しては、それほど技術の差はなく効果を感じられるものだと思っております。
それは、鍼の本来持つ力が出やすい。「顔」という部位の骨までの組織の少なさが起因していると考えています。
外部から骨へ変化をもたらすことは骨折や脱臼になりますので医学的にはありえません。
ですので皮膚・脂肪・筋肉に作用を起こし、それにより血管・リンパの活動に変化が起ることで効果が現れます。
それを様々な説明・技術で施していきます。
顔は皮膚・脂肪・筋肉が薄いので作用範囲も狭く技術差が生まれにくいと考えているわけです。
その中で私の施術の違いは筋膜に作用させることを1番に考えているということです。
浅筋膜と深筋膜の間にある深層脂肪組織は代謝産物の蓄積する潜在的スペースになっており、
深筋膜はヒアルロン酸を生成します。
この2つが筋膜リリースによりその他の施術より効果を一層高めている理由と考えています。
筋膜リリースをすることで「リンパの活動が上がり蓄積した代謝産物が除去されることでむくみがなくなり、
血流が良くなると再生に必要な栄養や酸素が運ばれて回復し、ヒアルロン酸の生成が増すことでうるおいやハリが
保てる」という考察をしています。
効果の違いから推測されることであり、それが起きているかどうかは生理学的にもわかりませんが、
いずれ科学的に解明されるかもしれません。
腰痛や肩こりに対して筋膜の説明が主流になりつつある今、美容に関しても筋膜が主流になっていくかもしれません。
「やった感」「やられた感」という主観的要素だけでなく、「科学的根拠のある効果」が広まればと思います。
sole e mare 滝澤 幸一